英宏小学校ではより質の高い授業を子どもたちに提供するために教職員は日夜研鑽を積んでいます。そのために,お互いの授業を見学しあい,授業研究を常に行っています。
今日は,花まる先生の算数の『対話型の問題解決授業』を展開しました。
20×3をどのように計算するのかが今日の問題です。
「2×3をして0をつける」
先取学習をしている子どもたちは,手続きをよく理解しています。
今日は,そこを先生につかれてしまいました。
「なぜ0をつけるの?」
「買い物するときに0をとったら,お店屋さんに怒られるよ!」
「30-20=10 に0をつけて100にしていいの?」
「・・・・」
そこで,10円玉の数で考えていた子どもの考えの登場。
「2枚×3枚=6枚。10円玉6枚だから60円!」
「そうか。わかった!!」
0をとって付け直す手続きは,10のまとまりによってなりたっていることを確認しました。
花まる先生の書籍『チェックリストですぐにできる 新算数科の授業づくりスタンダード』(明治図書)にある,対話を通した問題解決学習を職員で共有する授業提案でした。
子どもたちも,自分の言葉でまとめを書き上げ,算数科の言語活動を楽しみました。
短歌名人先生は,2年生の国語の授業で「辞書引きゲーム」を公開しました。子どもたちの国語力を高めるうえで国語辞典を有効に活用することはとても重要です。
「辞書引きゲーム」は出題された単語をどれだけはやく引くことができるかを競い合うシンプルな知的ゲームです。
しかし,ただ該当学年の言葉を出題するだけでは子どもたちは楽しむことができません。そこで,まずは該当学年よりも上の漢字を板書します。
「軒端」「貪る」「伏兵」…。
子どもたちは,まず漢字の「読み」を考えることからスタートします。音読み・訓読みから読みを推測します。そして,読み方がわかった瞬間から辞書引きがスタートします。
1単語につき1位から10位まで決めますが,大激戦が続きます。特に1位から3位争いは熾烈で,開始後数秒で決まります。
「辞書引きゲーム」の後半戦はカタカナ語です。
「スクーター」「ドッジボール」「リーフレット」「アップリケ」…。
登場した単語が思いがけない国の言葉で驚くこともしばしばです。
「アップリケはフランス語なんですね」
「コークスはドイツ語だ」
一つの単語から子どもたちの興味・関心は無限に広がっていきます。そして,一つの単語との出会いからも子どもたちの無限の可能性は広がっていきます。
質の高い授業を子どもたちに提供するために,教職員も子どもたちに負けずに勉強しています!