サマースクールⅠ期の4日目になりました。
とても厳しい暑さでしたが,子どもたちは,エアコンの効いた教室でじっくりと学び,午後は時間を配慮した上で外で元気に遊んでいます。
低学年での高い学力の素地づくりの「EIKOメソッド」を公開します。
2年生の「かさ」の単元はL,dL,mLの単位が子どもたちのつまづきの多いところです。
具体物を使うこと,そしてきちんとした関係を理解することが大切です。
写真の左から,子どもたち自作のmLます,cLます,dLます,Lますです。
cLを教科書では扱わないことによって,子どもたちが1dL=100mLということを理解しづらくしています。
それぞれの単位が10倍になっていることで,単なる暗記ではなくきちんと整った関係になっていることを理解できます。
もちろん階段に,ミリ,センチ,デシ,デカ,ヘクト,キロなどの学びのための掲示物が掲示されています。
数の感覚を豊かにしておくことが低学年では不可欠です。「数字=数」ではありません。数字の操作にこだわりすぎると高学年での発想に影響します。
そこで,半具体物である百玉そろばんを使って数の感覚を徹底的に育てています。2とび,5とび,10とび,10の合成分解,十進位取り記数法のしくみ,お話そろばんなどです。
はじめはゆったりとでしたが,最近は子どもたちの指の動きがみるみる早くなってきました。
生活科では理科的要素をふんだんに取り入れています。
サマースクールでは,「実験」のコマを設けました。
今日は糸電話作りをしました。
作って遊んで終わりではなく,「なぜ?」「どうして?」を追求しています。
「よく聞こえるようにするには?」
「だらんとすると聞こえない。」
「ぴいんとするとよく聞こえる。」
こどもたちの体験活動から科学的な教材としていくのがEIKO流。なぜそうなるのか,糸が揺れていることから,振動が音に関係あることまで結びつきました。
このように,低学年は単なる詰め込みだけではなく,体験や活動を通してより深いものへと導く楽しい学びがEIKOの考える真の学びです。