3年生は,「2けたでかけるかけ算」の単元を終えました。
英宏小学校の中学年の算数の指導を紹介します。
3けた×2けたの計算の習得率が100%です。教科書程度の内容は基礎と考えていますので,確実に習得します。
さらにすごいのは,子どもたちが計算の意味を理解していること。位ごとに計算することを子どもたちの発表をもとに,継続して桁数が増えた場合でも採り上げています。意味の理解も100%でした。
塾や習い事で計算の先取学習を進めている児童に,その手続きの意味をしっかりと理解できるようにします。
英宏小学校では,この単元は,かける数が2けたにとどまりません。3桁や4桁の4年内容まで指導します。
計算量を比較すると,2桁×2桁では,たし算・かけ算を10回程度。4桁×4桁では40回を超えます。単純な基礎の計算練習では,子どもたちの計算力は伸ばせません。日本トップレベルを目指すため,桁数の大きな計算を習得しています。
計算の工夫についても,いろいろなアイディアをもっている子どもたちからとり挙げて指導します。
左の計算は空位がある場合。繰り上げても0になるためそのまま記入して計算します。
右の計算は,乗数に同じ数がある場合。1度計算したものはそのまま書き写せば済んでしまいます。
また,乗数が1の場合などは,積は被乗数になるため計算が必要ないこと。
このような学びをしています。
ただの枚数勝負の計算練習では,算数の真のおもしろさではありません。このような「スーパーテクニック」 が使えると楽しくなる。子どもたちも,このような特殊な場面のときには,喜んで取り組んでいる。自分たちでつくり上げ,計算を工夫して楽しく速く正確に解けることが計算領域の指導のポイントです。
「767×605どうやって計算する?」
「605×767!!」
「なぜ?」
「コピーと0があるから!」
すぐに活用につながっていきます。
さらに,英宏小学校の子どもたちは11~19の2乗を唱えられます。今の音読の課題は2乗の歌です。発展学習で,中学受験内容の「約束記号」も楽しみながら学びました。
3年生は教科書内容残り2単元となりました。まもなく4年生の学習に入ります。
「高度なことを楽しく早期に!」を合い言葉にする英宏小学校。子どもたちの学力がぐんぐん伸びています。本当に楽しみです。