5年生が,小学校算数でもっともつまずきが多くみられる6年生内容の「速さ」の単元を学び終えました。
秒速・分速・時速と,速さの変換は特に子どもたちが苦手とするところです。教科書では記述されているのみで,指導計画としては10分程度の扱いです。
この指導時数で子どもたちに速さの変換を完全習得させるのには,非常に無理があります。英宏小学校では,授業時数が公立の40%増なので,このような大切な内容は1時間扱いとして丁寧に指導しています。
ミニテストで100点をとった子どもたちもにっこりです!!
速さの変換でつまずきが起こるのは,秒・分・時の60進法とm,Kmの10進法の変換を同時に行わなくてはならないからです。
速さの変換を完全に習得するポイントは2つ。
❶速さの意味をきちんと理解していること
・秒速は1秒あたりに進む道のり,
・分速は1分(60秒)あたりに進む道のり
・時速は1時間(60分)あたりに進む道のり
❷速さで使われる道のり「m」と「km」の変換を抜かさないこと
秒速 m
↓
分速 m
↓
時速 m
↓
時速 km
2つの作業が必要な変換を一気に行わずに,子どもたちが理解しやすいように,日常では使わない「時速 m」を求めさせるのがポイントです。その後,次の単位に変換をするように徹底すると子どもたちは,混乱せずに速やかに変換できるようになります。
さらには,秒速m 時速kmの変換がよく行われます。それぞれ変換の過程を考えてから,「秒速m→時速kmは,×3.6」「時速km→秒速mは,÷3.6」という方法も子どもたちと作りあげて身につけさせます。
子どもがどこでつまずくのか。それを豊富な授業時数を使ってケアする,きめ細やかな英宏小学校の学習指導です。