本日は茨城県近代美術館にて企画展「二年後。自然と芸術、そしてレクイエム」と所蔵品展「川 水辺の風景」「木村武山 彩色杉戸絵展」を鑑賞しました。
美術館到着後,まず普及課の職員の方から美術館でのマナーのレクチャーを受けます。そして,担当学芸員の方から,展覧会の見どころをやさしく教えていただきました。みんな,配付された資料に真剣に見入っています。
まもなく東日本大震災から二年。館内にはユニセフ協会による写真展も開催されています。写真を見ながら,それぞれの想いを深めているようです。
今回の企画展では横山大観の「生生流転」(国重要文化財)をはじめ近代から現代にいたるまでの様々な作品が展示されています。関東大震災や阪神大震災,そして東日本大震災などの災害を通して,自然や生命について考えさせる内容となっています。子どもたちの見学は美術館スタッフの方たちが丁寧にサポートしてくれました。
作品鑑賞後は講座室で,「好きな作品ベスト3」を選んだり,美術館で感じたことを短歌や俳句で表現しました。「好きな作品」を選ぶことは,審美眼を高めるとともに,論理的思考力も高めていきます。また,短歌や俳句を作ることによって,自身の内面を見つめるとともに,表現力の向上につながります。
美術館での感想を詠んだ短歌・俳句より
グループで色々な絵を見たんだよすごくきれいだみんなで見たよ(1年)
貝がらはすてきな色がまじってるあかあおきいろすてきな色だ(1年)
森の絵はみどりと青できれいだなもう一度きてゆっくり見たい
(2年)
悲しみの絵やちょうこくもあるんだようれしい絵もねたくさんあった(2年)
ちょうこくがいっぱいあるよすごいんだ不思議なかたちいっぱいあるよ(2年)
貝の未来きらきら光る未来だね(2年)
川があるシマウマみたいすてきだな(1年)
英宏小学校では子どもたちの感性と表現力を高める方法の一つとして美術教育を重視しています。茨城県近代美術館の協力もいただき,名画の複製画の常時展示や授業での活用,「ハローミュージアム」などの出張授業,アートゲームの実施など様々な機会を活用して,良質な美術教育の展開に努めています。これからもさらなる充実に努めていきたいと思います。