2015.10.30【花まる先生の算数教室】大学入試新テストへの算数・数学 Part1

水戸英宏小学校では「高度なことを 楽しく 早期に」をコンセプトに,これからの知識基盤社会において必要な高度な知識活用型の学力を育成しています。
 今回の『算数教室』では,算数・数学について知識活用型の学びについて考えていきます。
 
本校の4年生は,EIKO早期知能教育カリキュラムにより,すでに6年生の教科書内容を進めています。

水戸英宏小学校では「高度なことを 楽しく 早期に」をコンセプトに,これからの知識基盤社会において必要な高度な知識活用型の学力を育成しています。 今回の『算数教室』では,算数・数学について知識活用型の学びについて考えていきます。 本校の4年生は,EIKO早期知能教育カリキュラムにより,すでに6年生の教科書内容を進めています。

5年生も,算数の授業では小学校総復習と最高水準内容を進めながら,週2時間の特設教科「チャレンジ算数」で,中学校1年生の数学の学習を進めています。
 
先取によるアドバンテージによって,とても有利に算数の学びを進めることができます。

例えば,中学校の数学で文字式(方程式)などを学んでいれば,小学校最高水準のつるかめ算や消去算などの特殊算といわれる内容は簡単に解決できてしまいます。高校の数学Ⅰ内容を学んでいれば,原点通過しかない中学校の2次関数なども容易に解決ができます。

すなわち,EIKOで進めている先取学習は新たな,問題解決のための知識活用のツールを増やすことになり,問題解決力を高めるためにも有効な学びとなります。

なぜ,活用できる知識技能というツールを増やしておく必要があるのでしょうか。

5年生も,算数の授業では小学校総復習と最高水準内容を進めながら,週2時間の特設教科「チャレンジ算数」で,中学校1年生の数学の学習を進めています。 先取によるアドバンテージによって,とても有利に算数の学びを進めることができます。例えば,中学校の数学で文字式(方程式)などを学んでいれば,小学校最高水準のつるかめ算や消去算などの特殊算といわれる内容は簡単に解決できてしまいます。高校の数学Ⅰ内容を学んでいれば,原点通過しかない中学校の2次関数なども容易に解決ができます。すなわち,EIKOで進めている先取学習は新たな,問題解決のための知識活用のツールを増やすことになり,問題解決力を高めるためにも有効な学びとなります。なぜ,活用できる知識技能というツールを増やしておく必要があるのでしょうか。

それは,激変する社会の中でたくましく生きる人材の育成のため,2020年度に大学入試が新テストに大きく変更されるからです。
新テストは,「知識中心型」から「知識活用型・人物重視型」の入試となるのが大きな特徴です。
 
ペーパーが簡単になるから知識技能の習得から解放され,生活力があれば難関大学に合格できるであろうと,誤解している場面をよく見かけます。知識活用型の入試になったからといって,知識・技能が必要ないと言うわけではありません。
図でおわかりのように,従来の知識・技能があることが当然の前提であって,それを活用できる人物かどうかを評価されるようになります。

つまり,新テストは内容がよりいっそう上積みされたもので,ペーパーテストの回数も増えること,さらには人物重視によって,従来の大学入試よりも高度な学力や人間性を評価するものとなるのです。
 
それでは,小学校の算数ではどのような学びで子どもたちを育てなければならないのかということです。本校4年生の,「対称な図形【6年内容】」の実践例から考えていきます。
 
導入の場面です。第1時は折り紙を折り曲げて切り取り,線対称になる多角形やさまざまな形づくりをしました。

第2時は,アルファベットの中から子どもたちが折り曲げるとぴったり重なる図形を見つける活動から,線対称についてくわしく学んでいくという学習を取り入れました。

それは,激変する社会の中でたくましく生きる人材の育成のため,2020年度に大学入試が新テストに大きく変更されるからです。新テストは,「知識中心型」から「知識活用型・人物重視型」の入試となるのが大きな特徴です。 ペーパーが簡単になるから知識技能の習得から解放され,生活力があれば難関大学に合格できるであろうと,誤解している場面をよく見かけます。知識活用型の入試になったからといって,知識・技能が必要ないと言うわけではありません。図でおわかりのように,従来の知識・技能があることが当然の前提であって,それを活用できる人物かどうかを評価されるようになります。つまり,新テストは内容がよりいっそう上積みされたもので,ペーパーテストの回数も増えること,さらには人物重視によって,従来の大学入試よりも高度な学力や人間性を評価するものとなるのです。 それでは,小学校の算数ではどのような学びで子どもたちを育てなければならないのかということです。本校4年生の,「対称な図形【6年内容】」の実践例から考えていきます。 導入の場面です。第1時は折り紙を折り曲げて切り取り,線対称になる多角形やさまざまな形づくりをしました。第2時は,アルファベットの中から子どもたちが折り曲げるとぴったり重なる図形を見つける活動から,線対称についてくわしく学んでいくという学習を取り入れました。

線対称になる図形を色分けしたりしながら,性質を自分たちで見つけていく学びを終えた後の子どもたちの生き生きとした表情が印象的です。

「教科書を学ぶのか,内容を学ぶのか。」
知識活用型の学びをつくるには,混在しがちな目的と方法を明確にした授業を提供することが大切になります。

その学びの方法としてお伝えしたいのは,授業での教科書活用方法です。

日本の算数の教科書は,課題,解決内容などとても優れたもので,翻訳されたものが輸出されて,他国の小学校においても使用されて高い評価を得ています。ともすると,そのようなすばらしい教科書があるから,算数は教科書をそのまま教えれば学力が伸びると思い込んでしまいます。
 
算数の学びの目的は,選定教科書を開き続けてひたすら書かれたことを完全習得することでしょうか。だとしたら,レクチャーによる知識中心の学力しか育てることはできません。

真の算数の学びは,内容の完全習得と,自力・協働による問題解決により,論理的思考力・問題解決能力を育成することだと考えます。

わたしが実施する師範授業や,参観したりする研究授業においては,課題を提示する場面や,解決をする場面では,子どもが教科書を開くことはほとんどありません。教科書は,教材研究の資料として事前に教材を分析し,ときに適応練習のときの問題集として使用する,子どもが既習事項を確認するための参考書として使用するのが有効な活用方法であると位置づけられているからです。

線対称になる図形を色分けしたりしながら,性質を自分たちで見つけていく学びを終えた後の子どもたちの生き生きとした表情が印象的です。「教科書を学ぶのか,内容を学ぶのか。」知識活用型の学びをつくるには,混在しがちな目的と方法を明確にした授業を提供することが大切になります。その学びの方法としてお伝えしたいのは,授業での教科書活用方法です。日本の算数の教科書は,課題,解決内容などとても優れたもので,翻訳されたものが輸出されて,他国の小学校においても使用されて高い評価を得ています。ともすると,そのようなすばらしい教科書があるから,算数は教科書をそのまま教えれば学力が伸びると思い込んでしまいます。 算数の学びの目的は,選定教科書を開き続けてひたすら書かれたことを完全習得することでしょうか。だとしたら,レクチャーによる知識中心の学力しか育てることはできません。真の算数の学びは,内容の完全習得と,自力・協働による問題解決により,論理的思考力・問題解決能力を育成することだと考えます。わたしが実施する師範授業や,参観したりする研究授業においては,課題を提示する場面や,解決をする場面では,子どもが教科書を開くことはほとんどありません。教科書は,教材研究の資料として事前に教材を分析し,ときに適応練習のときの問題集として使用する,子どもが既習事項を確認するための参考書として使用するのが有効な活用方法であると位置づけられているからです。

算数を実践研究するにあたっては,各学年の複数社の現行教科書を準備します。そして,その中から子どもの実態や授業のねらいに適しているのかを比較して,より感動的な算数の世界との出会いができるように授業の課題として取り入れます。

算数を実践研究するにあたっては,各学年の複数社の現行教科書を準備します。そして,その中から子どもの実態や授業のねらいに適しているのかを比較して,より感動的な算数の世界との出会いができるように授業の課題として取り入れます。

このアルファベットの教材は,現行の教科書にはありません。改訂前の教科書とも比較して,授業に取り入れました。
 
線対称の学びの最後には,自分たちで発見した性質を使って,線対称な図形の自由作図をとりいれました。

このアルファベットの教材は,現行の教科書にはありません。改訂前の教科書とも比較して,授業に取り入れました。 線対称の学びの最後には,自分たちで発見した性質を使って,線対称な図形の自由作図をとりいれました。

創造的に幾何学模様をつくることができた子どもたちは,教師や友だちに大喜びで見せにきてくれます。ノートといった狭い世界だけでなく,作図のために必要な線対称の性質となる既習事項を活用して,大きな紙にダイナミックに複雑な幾何学模様を仕上げました。

こちらも,複数教科書比較からアレンジを加えて子どもに提示した課題です。知識・技能を活用して新たなものをつくりだす,大学入試新テストで必要となる知識活用型の学びが日々の授業で実現されています。
 
子どもたちはぐんぐん活用型の学力を伸ばし,それは学びの変容とともに,各種学力テストにおいて結果として表れてきています。

今回の算数教室のまとめは,活用型の学力を伸ばすためには,「教科書を学ぶ」のではなく,「内容を学んでダイナミックに活用する」授業を展開して子どもたちを伸ばすということになります。

次回Part2では,5年生の最高水準内容やチャレンジ算数での数学の学びについて紹介してさらにテーマの核心に迫っていきたいと思います。

教務部長 花まる先生